KODAMA'S MIND 日本の製造業が抱える問題点と
コダマの考え

日本の製造業はもう何十年もの間、本当の意味での“生産性の向上”を実現できていません。
併せて“人材の早期育成”や、“技能伝承”といった悩みも解決することができていません。
このままでは、世界と戦えないどころか、世界から取り残されてしまうと我々は考えています。

“生産性の向上”を実現し得るはずの、3次元CADやCAMを導入しても、なぜ変わらないのか。
ここでは日本の製造業が抱える問題点をピックアップして解説。
さらに、それぞれの問題に対して、どう向き合っていくべきなのか、私たちコダマの考えをお伝えします。

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POINT.01

PROBLEM

見せかけのツールやシステムの
導入により向上しない生産性

本来、“自社の抱える問題を解決する手段”として3次元CADやCAMを導入しなければなりませんが、多くの会社が“導入すること”を目的にしてしまっています。そのため3次元CADやCAMを導入する際の選定基準が曖昧で、シェアやネームバリュー、同業他社が導入しているかどうかなど、“自社の抱える問題”とは直接関係のないことばかり考えられており、結果的にツールやシステムの導入に失敗しています。
また、DXやIoT、インダストリー4.0など、数年おきに新しいテーマが流行し、会社側も積極的に取り入れてはいますが、それも表面的なものであり、肝心の“生産性の向上”については、ほとんど進展していないというのが現実です。

ANSWER

“生産性の向上”につながるものを
見極めることが重要

3次元CADやCAMはあくまでも、“生産性の向上”のためのツールです。そして“生産性の向上”のためには、設計から製造までのリードタイム全体を見据えたシステムの導入が重要です。導入の失敗でよくあるパターンとして、各部門でバラバラのシステムを導入した結果、データの互換性がなく、部分最適しかできていないことが挙げられます。リードタイム全体を短縮できれば、キャッシュフローが変わり、材料の仕入れから製品の納品、費用回収までの短縮など、様々な面から経営をより良い方向へと進化させることができます。

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POINT.02

PROBLEM

新しいものを取り入れるだけで
業務の流れは古いまま

3次元CADやCAMを導入しても、業務の流れそのものは変わっていないという会社が多く見受けられます。その理由として、3次元CADやCAMを従来の業務の置き換えのためのツールとして使用していたり、機能を部分的にしか使っていないからです。
本来であれば、3次元化するにあたって業務の流れや、仕事の構造そのものの捉え方を変えていくことが重要ですが、多くの会社が新しいツールやシステムを入れるだけで、仕事の仕組みを変えることができていません。正確には“変えようと考えていない”ことが問題です。これでは欧米や中国をはじめとする海外との差は開くばかりです。

ANSWER

現状の流れを変えなければ、
仕事の仕組みは変わらない

仕事をより良いものへと変えるためには、その仕組みを変える必要があります。そして仕組みを変えるための手段として3次元CADやCAMがあります。しかし、ただ闇雲に3次元CADやCAMを導入しても、業務の流れや仕事の構造を改善しないままでは、生産性を上げるどころか、むしろ新しいことを覚える手間や、導入コストだけが増え、経営の圧迫につながってしまいます。
3次元CADやCAMはそれ単体で仕組みを変えるものではありません。3次元化に沿った効率的な業務の流れと仕事の構造をしっかりと再構築した上で、最も生産性を上げられるシステムを正しく選定し、導入することが大切なのです。

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POINT.03

PROBLEM

誤った職人文化により
進まない
人材育成と技能伝承

製造の現場では未だに職人の力量や経験に依存して、“機械に人を張り付ける人員配置”が主流になっています。具体例として、加工現場における事前確認の際、一部分のみをコンピューターに任せて、他はすべて人が補っている状況などが挙げられます。正しくツールやシステムを運用すれば、大幅に削減できる無駄な作業をそのまま放置してしまっているのです。
職人文化といえば聞こえはいいですが、実際は“特定の人に依存したものづくり”になってしまっており、結果的に“人が育ちにくい環境”になっています。経験や知識が個人に紐づいていて、技能伝承が行えないような“誤った職人文化”では業務を改善することはできません。

ANSWER

人に依存しないものづくりが、
結果として人を育てる

仕組みを変えることの、第一歩は“特定の人に依存したものづくり”を無くすことです。そして、これまでの仕事の中で当たり前と考えていた、個人の力量や経験に依存したデータ変換や、図面修正などの無駄を徹底的に無くしていくことです。そうすることで、多くの製造業が抱えていた人材育成の問題が改善され、技術承継もスムーズに実現していくことでしょう。人材の早期育成、技術承継ができれば、中長期での組織構築、経営の安定化につながります。“仕組みを変えれば、人が育つ。人が育てば、会社は変わる”。 私たちはそう信じています。

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POINT.04

PROBLEM

部分最適を繰り返す
無駄だらけのシステム構築

設計、製造に関わる日本の会社の多くが、各部分ごとに部分最適を行い、最後に全体のシステム構築を行うという考えが主流になっています。逆に全体最適の考え方から、本質的な問題を捉えたシステム構築を行うという会社は非常に少ないように見受けられます。
設計部門では2次元CADと3次元CAD、製造部門ではCAD、CAM、シミュレーターといった複数のツール・システムを併用することが当たり前と考えられており、その間にある無駄(ソフト間の隙間、データ変換の手間、維持コストなど)に気づけていません。そのため、多くの設計担当者、加工担当者が、そんな無駄な作業と向き合うことに作業時間の大半を費やすという非効率的な働き方をしています。

ANSWER

ものづくりの全工程をカバーする
システム構築を

手戻りのない効率的なものづくりを行うためには、設計から製造まで全工程をカバーできるシステムを構築することが重要です。同様に全工程でエンジニアリング・データを共有できるようにし、システム間でデータを利用する際に発生するデータ変換のトラブルを無くしていかなければなりません。
私たちはものづくりの工程をカバーできるシステムを“データの一気通貫”と呼んでいます。データの一気通貫を実現できれば、今ある無駄を大幅に解消できるようになります。

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POINT.05

PROBLEM

ツールやシステムを販売する側にも
大きな問題がある

3次元CADやCAMを販売する会社の中には“商品を導入してもらうことだけが目的”となっている会社が少なくありません。商品を売ることがゴールになっているため、クライアントの“生産性の向上”については一切考えられておらず、導入された後のことに関しても見て見ぬ振りです。同じ日本の製造業を支える会社として嘆かわしいことですが、これもまた日本の製造業が抱える重要な問題です。

ANSWER

導入後のサービスが手厚い会社を
パートナーに選ぶ

3次元CADやCAMを導入する際には、ネームバリューやシェアではなく、導入後のアフターサポートや、コンサルティングに力を入れている会社から選ぶことが重要です。
コダマは、より良い製品を提供するベンダーとしてはもちろん、クライアントにとって本当の意味で互いに信頼し合える、長く付き合うことのできるパートナーになれるようにこれからも邁進していきます。

コダマの考えの集大成、
それが“TopSolid”です

コダマが提供するTopSolidシリーズは経営全般に大きな成果をもたらすCAD/CAMシステムです。
日本の製造業が抱える様々な問題に真剣に向き合ってきたコダマの集大成として、多くの会社様に選んでいただき、また喜ばれています。是非その目でお確かめください。